やまひで猪肉店
「猪肉は臭い」と言う人は意外に多い。しかし、やまひでの店主・山内秀樹さんに言わせると、丹波のホンマモンを知らないから、ということになる。
臭 いと思われている理由の一つは、猪ではなくイノブタの肉だからだろうと、山内さんは言う。イノブタとは、猪とブタが掛け合わされたものだが、「丹波の奥深 い地形は猪の純血を守っている」。丹波の猪肉が美味しいのは純系の猪で、なおかつ新鮮であること。それに加えて、「血抜きを完全にした肉」というのが条件 になる。野生の猪でも、血抜き処理が不完全だと、毛細血管に残った血が入りこみ、脂の部分が赤くなり臭みも出るそうだ。
美味しい猪肉を食べたこ とがないという人は、一度お試しあれ。写真の「ばたん鍋用の肉」は脂身がたっぷりあって、「脂っこいのでは」と思われるかもしれません。たしかに、これが 豚肉であればそうでしょうが、不思議なことに猪肉の場合、まったく脂っこさがなく、食後もスッキリしています。
旬の時期は、12月末~3月初旬。
やまひで猪肉店養蜂部では、女王蜂にたくさんの卵を産んでもらい、働き蜂にはたくさんの蜜を集めてもらうようにと、店主が愛情をこめて世話をしています。
ミツバチは半径2km四方しか飛ぶことができず、丹波春日大路の山々から密を集めてきます。春は桜から始まり、5月はれんげ、椎と樫、6月はソヨゴ、サカキ、7月から8月にかけてはリョウブの蜜が採れます。採れた時期により、密の色や味・香りも異なってきます。
その年の気候によって採取できる量はずいぶん変わり、とくに桜の蜜はわずか採れませんので、お早めにご注文ください。
純粋な蜂蜜は、気温の変化で結晶します。低温(60度)で湯せんしていただくと元に戻りますが、そのままお召し上がりいただいてもよろしいです。